映画「ハケンアニメ!」感想
現在、公開中「ハケンアニメ!」を観て
作品の重要なネタバレを避けて感想を…
私はアニメ「SHIROBAKO」ドラマ「重版出来!」この2作品が好きだ。
上記3作品に通じるのは、出てくる登場人物たちの抱えている熱量が半端なく、その描写力がしっかりとなされていることだ。
どんな物事に於いても(制作物・プロジェクト等など)一つの作品を完成させるのには、精神力も体力も削られる。多くの人が関わり、ようやく完成された状態を、受け手(読者・視聴者)は好きなように受け止める。
好きに受け止め、好きに発信する。それがどれだけ作り手に対しダメージを与えているかも、知らずに。
別々の境遇でありながら、そんな周囲の声にもまれながら、自分を貫き通そうともがく監督2人が「ハケンアニメ!」のメインキャラクターである。
監督にはそれぞれ対照のプロデューサーがついており、この物語に於いて良い役割を担っている。
「ハケンアニメ!」と言うからには劇中アニメが面白くなければ冷めてしまうところ。
パンフによると7年がかり…でアニメ制作の錚々たる方々の力のもと完成された、
劇中アニメ「運命戦線リデルライト」「サウンドバック〜奏の石〜」
映画の世界線に行ければ12話をリアルタイムで観れるのか…現実で放送して欲しいと感じでしまう出来でした。
夕方17時のアニメ
子どもの頃にテレビの前に齧り付き観ていたあの瞬間が「ハケンアニメ!」劇中アニメ2作品を観て呼び起こされる。
(自分にとっては何だったか…そんな事も重ねて楽しめる)
1本1本の作品にこんなに多くの人たちの思い、熱量が交わり届けられていたなんて、考えても見なかったこと。
でも、子どもだった頃はそれで良いのかもしれない。ただ純粋に、作品だけを観て感じ何かが刺さり、それが時間の経過と共に掛け替えのないものとなったら、それで良いのかもしれない。
あの時も自分たちも、今の子どもたちも、2度訪れることのない瞬間、瞬間を生きて触れて感じているのだから。
ハケンアニメ
覇権アニメ
ハケンって何をもって覇権なのか
色んな考えがあっていいと勿論思う。
それでも最後の流れが私はこの作品と解釈一致だったのでスッキリ出来て良かった。
王子千晴監督、斎藤瞳監督、ステキな作品を届けてくれた「ハケンアニメ!」製作陣の方々
ありがとうございました!
本当に本当の感想文になってしまった(笑)
ネタバレ感想はいつかまた
願わくば公開中に、一人でも多くの人が観て、パワーや大事な事を思い起こすキッカケになりますように